大切な家族であるペットが亡くなってしまい、お別れしなくていはいけない時は、誰にとってもつらく、受け入れがたい時間です。その最期のひとときを、できるだけ穏やかに、後悔なく過ごすために、ご自宅での時間の過ごし方を知っておくことはとても大切です。
この記事では、ご自宅で見送る際に気をつけたいこと、やさしいケアの方法、準備しておくと安心なことを、そっとお伝えいたします。
◎ご自宅での見守りの時間に気をつけたいこと
お別れまでの時間をゆっくりと過ごす中で、思わぬ困りごとが起こることもあります。
たとえば、室温による体の変化や、お部屋の環境によって気になるにおいが出ることもあります。
そうした小さな不安を防ぐためにも、ペットを休ませる場所を涼しく、静かな環境に整えることが大切です。
やわらかい布で包み、やさしく声をかけながら過ごす時間は、ご家族にとっても心を整えるひとときになります。
◎穏やかな状態を保つための冷却ケア
お身体を長く穏やかな状態に保つには、保冷剤やドライアイスなどの冷却アイテムを使います。
● 保冷剤の使い方
- ・タオルにくるみ、お腹や背中など体の中心にそっとあてる
- ・数時間おきに冷たさを確認し、必要に応じて交換
- ・直接お肌に触れないように注意しましょう
● ドライアイスを使う場合
- ・厚めの布や新聞紙に包み、体の下やまわりに配置します
- ・強く冷やしすぎることでお身体を傷めないよう、小動物には特に慎重な対応が必要です
冷却は決して「特別なこと」ではなく、大切な子を穏やかに休ませてあげるための思いやりです。
◎何日か過ごす場合の心構えと準備
火葬までの日程がすぐに決まらないこともあります。
そんなときは、できる範囲で静かで清潔な環境を保ちつつ、心のケアも大切にしましょう。
☑ 保冷アイテムの準備を多めにしておく
☑ お身体の下にはペットシーツなどを敷いてやさしくケア
☑ ご家族の気持ちがつらくなったら、霊園や専門スタッフに相談する
愛の森ペット霊園では、葬儀までの不安な時間も、心に寄り添う丁寧なサポートを行っています。
ご希望があれば、ご自宅からのお迎えや柔軟な火葬対応も可能です。
◎ありがとうの気持ちを込めて、そっと見送るために
どんな形であっても、その時間はペットと過ごす最後の大切な時間です。
☑ 大切なのは、気持ちが落ち着ける環境を整えること
☑ 冷却処置は、穏やかな時間を守るためのやさしいケア
☑ 火葬の日まで、心と身体の準備をゆっくりと進めましょう
☑ 困った時は、無理をせずに霊園へ相談を
ご自宅で過ごすひとときが、ご家族にとっても癒しとなり、「ありがとう」と伝える場となりますように。