「もう、お別れが近いのかもしれない」
長く一緒に過ごしてきた愛犬の変化に気づいたとき、ご家族の心は大きく揺れますよね。
何をしてあげればいいんだろう。
このまま、ただ見ているだけでいいのか。
お別れが来てしまったら、どうすればいいのか。
心の準備って、できるものなのだろうか。
答えが出ない問いを抱えながら、日々を過ごしていらっしゃるかもしれません。
この記事では、愛犬の看取りに向き合っていらっしゃるご家族に向けて、少しでもお気持ちが軽くなるようなお話をお伝えできたらと思います。
看取りの時間は、何度経験しても辛いものです
「もう何頭目の看取りなんだから」
「今度こそ、ちゃんと送ってあげられるはず」
そう自分に言い聞かせている方も、いらっしゃるかもしれません。
でも、看取りの時間は、何度経験しても辛いものです。それは決して、ご家族が弱いからではありません。
それだけ深く愛してきた、それだけ大切な家族だった、ということです。
愛犬は、ご家族にとって本当にかけがえのない存在です。
日々の散歩、遊ぶ時間、おやつをねだる仕草、寝顔。日々の生活の中に当たり前のように存在していてくれたその姿が、ゆっくり遠ざかっていくのを感じる時間は、言葉にできない辛さがあると思います。
涙が出るのは当たり前です。
何も手につかなくなるのも、当然のことです。
眠れない夜があるのも、ご家族が愛犬を深く想っているからこそです。
どうかご自分を、責めないでくださいね。
愛犬の最期が近づいたときに見られるサイン
愛犬の最期が近づいたとき、いくつかのサインが見られることがあります。
これからお伝えすることは、必ずしも当てはまるわけではありませんし、当てはまったからといって明日すぐにお別れというわけでもありません。
ただ、知っておくことで、ご家族の心の準備が少し進むかもしれませんので、お伝えしますね。
● 食欲が落ちる、食べなくなる
今までよく食べていたごはんを残したり、好きだったおやつにも興味を示さなくなることがあります。
● 水を飲まなくなる
食事と同じく、水分摂取が少なくなることがあります。
● 寝ている時間が長くなる
一日のほとんどを寝て過ごすようになります。起こしてもなかなか反応しないこともあります。
● 呼吸が変わる
呼吸が浅くなったり、不規則になったり、いつもと違うリズムになることがあります。
● 鳴き声が変わる
普段とは違う、悲鳴のような鳴き声を上げることがあります。これは痛みや不安のサインかもしれません。
● ご家族のそばを離れない、または離れたがる
逆の反応が見られることもあります。どちらも、愛犬なりのお別れの形だと言われています。
サインが見られたからといって、慌てる必要はありません。
ただ、これからの時間を大切に過ごす準備として、心の片隅に置いておいてください。
気になる症状があれば、まずはかかりつけの動物病院にご相談ください。
今、愛犬にしてあげられること
最期が近づいてきたと感じたとき、ご家族にできることがいくつかあります。
1. そばにいてあげる
何より大切なのは、愛犬のそばにいてあげることです。
特別なことをしなくて構いません。いつもの場所で、いつものように過ごす時間が、愛犬にとっても、ご家族にとっても、何より安心できる時間です。
声をかけてあげるだけでも、愛犬はきっと安心します。
「大好きだよ」「ありがとう」「ずっと一緒だよ」言葉にならなくても、その気持ちはちゃんと伝わっています。
2. 体を楽にしてあげる
寝たきりに近い状態であれば、体の向きを変えてあげたり、やわらかい敷物を整えてあげたり、体が楽な姿勢を保てるようにしてあげましょう。体を撫でてあげる時間も、愛犬にとって安心の時間です。優しく、ゆっくり、ご家族の温かい手で。
3. 好きなものを、できる範囲で
食欲が落ちていても、生前に大好きだったものを少しだけ口元に運んであげると、喜んでくれることがあります。
無理に食べさせる必要はありません。「あの子の好きなものを最後まで」というご家族の想いを、形にできる時間です。
4. 写真や動画を残す
これからの日々のために、愛犬の今の姿を写真や動画に残しておきましょう。
「もっと撮っておけばよかった」というのは、看取りを経験されたご家族からよく聞くお言葉です。
寝顔、おやつを食べる姿、お散歩中の表情。何気ない一瞬が、後でかけがえのない宝物になります。
5. ご家族みんなで時間を共有する
ご家族が複数いらっしゃる場合は、できるだけみんなで一緒に過ごす時間を作ってあげてください。
それぞれが愛犬と過ごした時間を持つことが、後の心の整理にもつながります。
ご家族の心の準備について
「心の準備」と言われても、実際に準備できるものなのかと、戸惑われるかもしれません。
正直なところ、完全な準備はできないものです。お別れが来てから、思っていたよりずっと深い悲しみに包まれることもあります。
ただ、少しだけ心の片隅で考えておくと、当日に少し気持ちが楽になることがあります。
● ご家族で、お別れの形について話し合っておく
火葬や葬儀をどんな形で行いたいか、ご家族で話す時間があると、当日に慌てずに済みます。
● お見送りに使いたいものを、少しだけ思い浮かべておく
好きだったおもちゃ、お気に入りのおやつ、ご家族で撮った写真。一緒にお見送りできるものを思い浮かべておくと、当日のお別れの時間が穏やかになります。
● ご家族の予定を頭に入れておく
お別れの時間は予測できませんが、ご家族みんなで見送ってあげられるよう、なんとなくの予定を共有しておくと、後悔が少なくなることがあります。
「準備しなきゃ」と思いすぎる必要はありません。今は、愛犬とのかけがえのない時間を、ゆっくり過ごしてください。
もしものときに困らないために
実際にお別れが訪れたあとは、想像以上に頭が真っ白になるものです。
少しだけ、その時のための情報をお伝えしておきますね。
お別れが訪れた直後にすることは、それほど多くありません。
まずは、愛犬の体を整えてあげてください。
やわらかい布で体を拭き、毛並みを整えて、生前のきれいな姿で見送ってあげましょう。
そして、涼しい場所での安置です。
タオルでくるんだ保冷剤を、お腹のあたりにそっと添えてあげてください。
このときに慌てて連絡しなくて大丈夫です。
ご家族で、ゆっくり愛犬と過ごす時間を持ってあげてください。
「ありがとう」を伝えたいだけ伝えてあげてください。
火葬のご相談は、お気持ちが少し落ち着いてからでも遅くありません。
愛の森では、いつでもお電話でのご相談を承っています。
お気持ちが整わないままでも構いませんので、ご相談だけでも、どうぞお気軽にお声がけください。
愛の森から、ご家族へ
ペット霊園 愛の森は、岐阜県各務原市那加扇平にあるペット霊園です。
これまで、たくさんの愛犬たちのお見送りに携わらせていただいてきました。
看取りの時間を過ごしていらっしゃるご家族へ、私たちからお伝えしたいことがあります。
愛犬と過ごした時間に、無駄な時間はひとつもありません。
うれしかったこと、笑ったこと、心配したこと、叱ったこと。
すべてが、愛犬とご家族の絆を深めてきた、かけがえのない時間です。
最期が近づいているからこそ、今この時間を、どうか大切にしてください。
ご家族なりの過ごし方で、愛犬と向き合ってあげてくださいね。
お別れの時が来たら、私たちは、ご家族のお気持ちにそっと寄り添わせていただきます。
火葬の方法も、お見送りの形も、ご家族のお気持ちに合わせて、ゆっくり選んでいただけます。
【おわりに】
愛犬の看取りについてお伝えしてきました。最後に、ポイントを整理させていただきますね。
① 看取りの時間は、何度経験しても辛いもの。どうかご自分を責めないでください
② 最期が近づくと見られるサインがあるが、慌てる必要はない
③ 今は、そばにいてあげること、声をかけてあげることが何より
④ 心の準備は完璧でなくて大丈夫。少しだけ考えておく程度で
⑤ お別れの後は、ゆっくり過ごしてからの連絡で大丈夫
愛犬と過ごした時間は、ご家族にとって何にも代えがたい宝物です。
最期まで丁寧に向き合っていらっしゃるご家族のお気持ちに、愛の森のスタッフ一同、心から寄り添ってまいります。
ご相談だけでも、お話しを聞いてほしいというお気持ちだけでも、どうぞお気軽にお電話ください。


